この桑の群生は、もちろん自然発生的におきたものではありません。子供のころに記憶がある、あの桑畑が放置され、このような雑木林になったのです。下記の写真をご覧ください。少し見づらくて恐縮ですが、幹と幹の間隔が同じで、しかも整然と並んでいるのが確認できます。ここは、間違いなく桑畑だったのです。
今では、桑が何に使われていたのかさえ知らない人がいるかもしれません。「絹」を生み出すのは、蛾の一種でカイコガといわれる蛾の幼虫「蚕(kaiko)」です。あ!そうそう、映画の怪獣もので人気の「モスラ」。これは多分「蚕」をモデルにしていると思います。その幼虫の食べるものが「桑」です。「桑」は、かなり生命力の強い植物で、山間部の傾斜面、水の氾濫することの多い河川敷等、田畑に適さないところでも育つので、伊達地方でも多く植えられていました。
さらに、気温が適していたのと、研究熱心なこの地の人たちの努力で、優良な「蚕の種(卵)」が改良され、全国に輸出されるようになりました。
